柴田ゼミでは、毎年異なったテーマを設定しますが(2014年度は「紛争のルーツ――植民地主義」でした)、国際政治を専門とするわけですから、戦争と平和の問題が常に根底に存在しています。それと同時に、私たちの生きている「今」がどんな時代なのかということに常に関心を持っています。
今がどんな時代なのかを言うことは簡単ではありません。
柴田ゼミでは毎年、その年のテーマに入る前に、今という時代がどんな時代なのかを考えるために、4冊の本を紹介して簡単な議論をします。今を歴史の中に位置づけるということになるわけですが、これは非常に難しいことです。どんな歴史的射程でものを考えるかによってその答えは相当に違ったものとなります。
私たちはどんな時代を生きているのでしょうか。
私がゼミ生に紹介する本は以下の4冊です。次回からこれらの本に書かれていることを通じて私たちの生きている「今」について少し考えてみたいと思います。
①アルビン・トフラー『第3の波』 (中公文庫)
②フランシス・フクヤマ『歴史の終り』 (三笠書房)
③サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』 (集英社)
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