2015年5月18日月曜日

【第14回】テーマの変遷

前回まで、その年のテーマに実際に入る前の段階で学生に話す話題を取り上げてきました。ゼミに入ってきた学生に自分の専門とする学問が国際政治学なのだということを意識してもらうのが主な狙いです。3年と4年が同居するのが私たちのゼミの特色ですから、毎年手を変え品を変えてこうした話をしなければなりません。同じ話を毎年する先生が私の学生時代には珍しくありませんでしたが、少なくとも私はそれはすまいと思っています。

次回から、ゼミでどのようなテーマを取り上げてきたかを11年振り返っていこうと思いますが、その前に今回は、この10年のテーマを一度並べてみようと思います。そうすることで、私自身の問題意識の変化を鳥瞰することができそうです。間違いなく、『ウェストファリアは終わらない』はこれらのテーマから生まれたのです。

2006年度 「主権の再検討」
2007年度 「正しい戦争」
2008年度 「難民は夢をみるか」
2009年度 「保護する責任」
2010年度 「1989 時代は角を曲がるか」
2011年度 「なぜ彼らは核兵器を持つか」
2012年度 「20世紀の悪魔 民族自決」
2013年度 「ひとを殺す道具」
2014年度 「紛争のルーツ 植民地主義」
2015年度 「戦争で負けるとはどういうことか」


興味関心をそそられるテーマがありますか。次回より、年度ごとにゼミでの議論をご紹介していきたいと思います。

※このブログは毎月15日、30日に更新されます。


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